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[博士課程]海外留学のメリットは?①研究者ネットワーク

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ぼんじょるの。羽山です。

博士課程に進むことの意味自体が、日本では非常に疑問視されたりもします。(苦労して進んでも就職口がないだとか、博士在学中も厳しい生活が予想されるなど、博士過程のネガティブな話は、残念ながら枚挙に暇がありません。。)

そんな中、わざわざ苦労して海外まで来て博士過程に進むメリットは何なのでしょうか?

この疑問は、非常に素朴な疑問です。

常に自分なりの答えを探し求めつつ、それでもやはり不安とともに一歩一歩進む意外に道はないのが実態かと思います。それでも何かを信じて歩んでいくことで、きっと自分の人生だけでなく、応援してくれる家族や友人・知人・会社の人々、関わっている人々や社会にとっても何らかの価値を見出していけるでしょう。(と信じましょう!)

入学後約半年が経ち、研究活動を自律的に進める中で、当初思い描いていたことと、今だからなんとなく見えてきたことがあります。

目次

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博士課程での海外留学のメリットは?

博士課程はどこで取得しても同じでは?

博士課程は、どこで取得しても同じ。こういう見方もあります。

PhDは、「(大学での)研究と教育のライセンス」と言われるように、万国共通で通用する国境なきライセンスのようなものなので、日本でとろうが海外でとろうが同じであるという意見もあります。

確かに、結果から言えばそのとおりでしょう。グローバルな研究者コミュニティでは、PhDをどこで取得したかなんていうのはさほど変わりはないでしょう。

この意味では、あんまり海外留学のメリットはそれほどは認められないかもしれません。

語学力強化か?

では、海外留学と言うと、真っ先に「語学」という言葉が浮かぶかもしれません。日本にいるとなかなか英語をしゃべる機会も少ないですから、海外に行くことで否が応でも英語をしゃべる機会を作って、英語力アップにつながるのではないか。

こういったメリットは確かにあります。

ですが、語学力強化という目的でしたら、わざわざ博士課程なんて行かなくてよいでしょう。たぶんもっといい方法はたくさんあると思います。

語学力強化なら、他の道を選んだ方がよいでしょう。

海外研究者ネットワークを作ること

では、何かというと、おそらく、一つの答えは、この「海外研究者ネットワーク」を育むことがあると思います。

これは、結果というよりも、プロセスの中で得られる大切なつながりになります。

博士課程をライセンスとして捉えるなら、車の運転免許証と同じように、東京の自動車学校で取ろうが、沖縄の自動車学校で取ろうがかわりません。しかし、わざわざ沖縄の自動車学校にいくのは、その期間中の時間を別の意味で価値があると感じるからでしょう。沖縄の海や文化に触れることは、運転免許証とは別の価値があります。

実際に、研究活動を始めてみて気がつくことは、非常にプロアクティブ(積極的な)活動であるということです。研究テーマを設定して、先生方や同僚からアドバイスをいただきながら、一歩一歩前に進んでいく。個人的な営みに見える研究活動ですが、実は実態は非常に密度の濃いインタラクティブな活動です。

その中で、必要なアドバイスは誰から貰えばいいのか、自分で正しい相談相手を探して、質問をしていかなければなりません。

このプロセスを一つひとつこなしていくことで、たくさんの人達との濃い繋がりがでいてきます。

これは、まぎれもなく大きな財産になることでしょう。

チームビルディングは、これからの研究の大前提!?

また、自動車学校の例と異なるのは、研究活動やプロジェクト活動というのは、将来に渡って、「チームで」長く続ける活動であるということです。

チームでなくたってできるじゃない。そういう見方もあるでしょう。

ですが、昨今の研究活動の実態をみると、研究者が直面する研究課題の複雑さや産官学から求められるインパクトの大きさが桁違いに跳ね上がっている印象です。

このような環境下では、研究はそもそも個人ではできなくなってきている、という実態が前提になってきているように思います。

特に欧州は、その色合いが強いかもしれませんが、例えば研究費を取得する場合でも、EUから出ているHorizon2020などの競争的資金を獲得しようとするならば、とても一人では無理でしょう。

そうなってくると、大切なのが、いかに多様な研究者とつながっているか、これが大切になってきます。

PhDがライセンスだとしても、実際に研究を続ける上では、チームビルディングが非常に大切ということです。将来的に研究をする上での大前提の条件とすら思われます。

そして、研究だけでなく、実務的な共同プロジェクトを実施する場合にも、このネットワークは活きてくるでしょう。

こう考えてみると、PhDを単なる「研究と教育のライセンス」という結果としてとらえるのではなく、そこでの活動プロセスを含めた総体として捉え、如何にネットワークを育んでいくか、という視点が大切になってくると思います。

積極的に先生や友人とはコミュニケーションをとって、意見をもらい、語り合うことがとても大切だと思う今日このごろです。

>関連記事に続きます。
https://yasuyukihayama.com/merit-phd-abroad-2/

Ciao, grazie!

 

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