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デザイン学の国際学会に出てみての感想など。

デザイン学研究

とても久しぶりの投稿です。

論文の文章を書いたりといった機会が増え、ブログに何かを書くことも忘れていたこの頃ですが、デザイン学という数ある学問の中でも『マイナーで、物好きな。。』分野で研究活動などをしている私のいち経験ですが、このブログをどこかで読んでくださっている誰かに何かをお届けできることがあれば、という思いで書き綴っております。

今日は、先日、出てみたデザイン学の国際学会について、感想などを綴りたいと思います。

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国際学会って?

まず、国際学会って何でしょうか?

私も博士課程に入り、国際学会というところを知り、活動し始めたのはほんの最近のことで、本当に右も左も分からない世界です。

普通に会社員などをしていると、なかなか出会う場所ではありませんし、修士課程でもほとんど縁のある人は少ないでしょう。それだけ、この場所は、博士課程と研究者の集まる場所のようです。

その実態としては、主に、論文発表会や、ワークショップなどが行われます。

ポスタープレゼン、というのもあり、論文よりももう少しライトな研究内容が発表されることもありますね。

学問分野にもよりますが、基本的には、国際学会と国内学会という2つがあります。国際学会では、いろいろな国から研究者が集まり、研究成果を報告します。誰でも報告できるかというと、そうではなくて、論文のアブストラクト(要旨)や、本文を事前に提出して、アクセプト(受領)されることで、発表する権限が得られます。

私もチャレンジして、無事に受領されたことで、国際学会に参加することができました。

Design 2022 あっと クロアチア (オンライン)

今回、参加したのはこちらの学会です。

Design 2022 17th International design conference

今年で第17回ということで、比較的歴史の長いデザイン学のカンファレンスになります。

テーマもたくさんあります。『デザイン理論とメソッド』、という堅苦しい系のものから、『サステナビリティのためのデザイン』、『工業デザイン』といったテーマのわかりやすいもの、『デザイン教育』など幅広いです。

こういった幅広いテーマが出されるカンファレンスは、比較的規模が大きいものです。もう少し小さなカンファレンスでは、テーマの焦点がもっと絞られていることもあります。

ですので、自分の研究テーマに合致する学会を探して、ここだ、というところを見つけることがまずは第一歩です。

そして、ここがいいな、と学会を見つけることができたら、スケジュールを組み立てて、論文を仕上げていくことが大切です。意外とここのスケジュール管理が難儀でして、いくつもの国際学会に応募してしまったりすると、後で自分の首を締めることになります。。(実際に私もそんな状況になり、GWなのにぜんぜん休めない、息子とゆっくりと遊びにも行けない、という悲しいことになりました。)

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マクロとミクロのスケジューリングって大事。

クロアチアいきてーなー!!

と思っていたのですが、残念ながら、今回はコロナの影響があり、オンラインのみの開催となりました。せっかく頑張ってかきあげた論文、国際的な舞台で、初めての街を(半分旅行気分で)楽しみながら、発表したいですよね(笑)。

コロナ早く終わってほしいものです。

研究テーマ:デザイン教育について

今回、私はデザイン教育のテーマに応募しました。

昨年にインドのオンラインカリキュラムの実験を行ったことから、そのときのデータを活用し、論文に仕上げたのです。

イタリア流のデザイン・ドリブン・イノベーションの方法論を、オンライン教育の文脈で、PBL(プロブレム・ベースド・ラーニング)という手法を通して実践したものです。

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デザイン・ドリブン・イノベーションWS: アクティブ・ラーニングの計画

論文ということの一つの難しさは、単なるレポートとは異なることです。

ちゃんとリサーチクエスチョンを立てて、何かしらの学術的貢献(知識貢献)が求められます。こんなことやりました。楽しかったです、とかではだめということですね(笑)

関連記事:

良質なリサーチ・クエスチョンとは?迫真性、挑発性、継続性がある問い。

そこで、論文に仕上げるために、逆説的ですが、デザイン教育、それもオンライン教育における課題にまつわる既存の論文を読みまくることが必要になります。その中で、自分たちの取り組みが何か貢献できやしないか、ということで、考えてみました。(本来は順番が逆かもしれませんが、この主のアプローチも論文生産にとっては、一つの方法としてあってよいのでは、と個人的には思います。もちろん分野にもよりますが、デザイン学はかなり実践知と結びついた学問ということもあり、幅広く柔軟なクリエイティビティが論文の世界でも求められているように感じます)

そして、プロトタイプ手法というデザインに典型的な手法のオンライン教育開発での実践ということでまとめました。

実際やってみてどうだった?ということを書いたほうが面白い、と妻に言われたので少し書き足してみます。

実際やってみて、。。。

緊張しますね。まずは。(笑)

 

当たり前ですが、国際学会では、英語でのプレゼンになります。自慢ではないですが、私は英語力にそれほど自信があるほうでもありませんw。いわゆる純ジャパで、英語はなんとイタリアで学んでいますから、アメリカやイギリスなど、ネイティブな英語スピーカーの環境で英語を学んだ経験は、大学2年のときに1ヶ月オーストラリアの短期留学(と言うなの遊び)にでかけたこと以外はありません。

なので、緊張を克服しつつ、英語で話をする度胸を身につける場、という意味合いも国際学会にはあります。

このレベルで終わっているようだと、本当はあかんのですが、本来は、自分たちの研究を効果的にコミュニケーション(サイエンティフィック・コミュニケーションスキルを駆使して!!!)していくことが最も重要です。(先は長い。。。。)

無事に論文に出てみると、とても感慨深いものがあります。こちらがその論文です。ご興味あれば覗いてみてください。

Educational Probe for Developing Online Education: A Case of Online Problem-Based Learning in Design Education in India

国際学会、ちょっと特殊な場所ですが、とてもおもしろいです。

また次回に向けてがんばります。

Grazie mille!

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