初心者デッサンのシリーズ第6弾。今回のモチーフは、「本と洋梨」です。ポイントは、直方体をベースにしたモチーフである本と球体をベースにしたモチーフである洋梨の両方を一つに描くこと。パースの取り方や影の表現が大切になってきます。
目次
まずは、全体の構図をとる。
まずは、全体の構図を取ることが大切です。本を先に描くとか、洋梨を先に描く、という方法もあるかもしれません。しかし、全体として画面の中で洋梨はどこに入ってきて、本はどこに入ってくるのか。パースはどの程度か。こういうことを先に意識して点をとっていくことから始めます。
こんな風に、全体設計からスタートしてディテールに移っていく、というアプローチは、デッサンだけでなく、様々な仕事に通じる方法だなぁと思います。
つくづく、デッサンとは、右脳を使った芸術家の専売特許、というよりはむしろ、右脳と左脳のバランスを良く使い、全体としての作品に仕上げていく営みだと思います。
ビジネスでもデッサンがとても役に立つ、と言われるのは、このようなプロセス上の気づきも一つにはあるでしょう。
続いて、描く部分の多いところから線を増やしていく。
全体の構図が取れたら、今度は描く部分が多いところから徐々にディテールを重ねて行きます。ここでも、一つのモチーフを全部描ききる、というよりはむしろ、全体をアップデートしていく感じです。
つまり、全体の解像度をどんどん高めていくイメージなんですね。
ご飯の食べ方で言えば、一汁三菜を一品一品食べ上げていく、というよりは、むしろ少しずつ全体を食べていって、最後に全部なくなるように食べる、みたいな感じ(笑)ちょっと違うか(笑)(´・ω・`)
影や遠近のディテールを表現していく。
そこまでできたら、最後の仕上げとして、ディテールを表現していきます。影や遠近をどんどん演出していきます。
洋梨の茎の部分。手前と奥の方では、距離感が違いますよね。こういうのを鉛筆のこさやボケ感で表現していく。あぁ、こんなところまで観察して表現するんだなぁ、という驚きと発見がありますよね。描いている間中、左脳も右脳も色々な発見があってとてもおもしろく、ゆっくりと時間が流れていく。そんなデッサンの醍醐味を味わえた時間でした。
Ciao Ciao!!
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