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[初心者鉛筆デッサン vol.1]円柱を描いてみる。ふだん観ているようで、実は観えていない、という驚き。

デッサン

デッサンを習い始めました。いろいろと目的意識はあります。
そして、デッサンには、様々な効果があります。

ふだん、何気なく過ごしている日常。
観ているようで、実は観えていない、そのことに気が付かされます。
「見る力」を養うこと、これがデッサンの最も重要な意義です。
デッサンの効果について、ご紹介します。

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目次

ふだん、観ているようで、実は観えていない、という驚き。

日本には、コンビニエンスストアが沢山あります。
東京なんかだと、100mごとにあるんじゃないかと思います。
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サンクス、、沢山のコンビニがひしめき合っていて、
毎日目に触れていますね。

しかし、みなさん、コンビニのロゴ、そらで描けますか??

恥ずかしながら、私、描けませんでした。(゜o゜;
どうしてでしょう?

毎日目に触れているはずのコンビニのロゴですが、観ているようで、実は観えていないんですね。
じっくりと観察してみないと、ロゴの細部まで描けない。
描いてみて、答え合わせをして、あぁ、ここってこうなっていたんだ!という驚きを感じるでしょう。

そうです。日常目にしていたコンビニのロゴですら、観えていなかったんです。

そのことに気がつくことに、デッサンの第一の効果があります。
そこに、絵の上手い下手は関係ありません。

デッサンの効果①:自分には世界が思ったほど、観えていない、と知ること。
→よく観察することが大切なんだ!と知ること。

よく観察することは、デザインの基礎。

デザインを志してみると、「観察(Observation)」ということが良く言われます。
これは、IDEOやStanford D-schoolなどの「ユーザー中心設計」でもよく言われていると思います。

良く見る、そして、見えたものを、表現する。解釈はまず入れない。
ありのままを写しとること。

仮説ありきの「仮説思考」とは違います。
今、目の前で何が起こっているのか。目の前の事象は、どうなっているのか。
ありのままを良く観察して、出来得る限りの事実を収集すること。それが「観察」です。
もともと人類学から来ている方法として、エスノグラフィック・リサーチなんかもあります。
これも、自分たちの文化フィルターから離れて、実際に何が異なる文化において起こっているのかを偏見なく観察することがその趣旨にあります。

その「観察」の基礎が、実はデッサンで磨かれる、と私は思います。
そして、その「観察」が実は如何に難しいかを知ることも、デッサンのトレーニングを通じて理解することが出来ると思います。

形はどうなっているのか?
光の向きは?
観えていない後ろ側は、どうなっているのか?
質感は?
重さは?

こうったことに意識を集中しながら、様々な角度で対象物と向き合うのです。
その中で、観察者としての視点と基本的な態度が身につくものと思います。

デッサンの効果②:観察者としての視点と基本的な態度を磨くこと
→デザインの基礎力としての「目」を養うこと。

こちらは、初めての作品、円柱です。
形のとり方。十文字に下地を敷く。その線がうまくとれず、四苦八苦。ある程度形を想像したら、思い切って線をひく。実際にとれた形は、実体よりも細長いとか太いとか。それを修正してゆく。
明暗の付け方。縦に密度の濃い線と、表面を沿うようにしてひく線。線の方向と強弱の付け方、鉛筆の角度の付け方に気をつけながら、光と影を形作っていく。ガーゼを使い、影を淡くする。
描く前に観察し、想像すること。その所作は、創造する上での基礎として大切だろうと、なんとなく、感じながら描きました。
シンプルだけど、長く向き合って描いたデッサンには、とても愛着が湧きます。
Ciao ciao!
初めてのデッサン。円柱。
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