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[デザイン基礎のキ①]感じるトレーニング

イタリアにデザインを学びに行く前に、デザイン基礎をある程度身につけたいと思い、東京の社会人向けデザイン学校に通い始めました。本日は豪雨の中、30分遅刻しての授業第1回目。

デザイン基礎についての学びをご紹介します。

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目次

デザインとは何か?

デザインと一口に言っても、その定義は様々です。
特に、昨今では「デザイン思考」のブームもあり、「デザイン」という単語自体がインフレ化していると言っても過言ではありません。(良くも悪くも)
ここでは、「デザイン」といった場合の字義的な各国の理解を紹介します。
[各国のデザインの字義的な内容]

・日本=意匠
・イタリア=Projectare
・イギリスのグレート
・ブルーノ・ムナーリの言葉によると、「人々に共通の課題をObjetやLogo、ProductやServiceで解決すること」
・アメリカ=デザインプロセスの上流と下流、社会への還元。
上流=ことを仕組むこと。下流=ものを作ること(Web, Product, Package etc)

このように、デザインという言葉が指し示す内容が、各国によって様々です。
更に、グラフィックデザインやプロダクトデザインなど、XXデザインとつくこともあり、
デザインって何なのさ!?という問いは、デザインを学ぼうと志すものにとって最初にぶち当たる問いでしょう。
かく言う私自身も、デザインとは何か?というこの問いに今時点で明確に答えることはできません。
これから先、長い人生で様々な経験をし、先人の知恵を学び、仕事を通じていく中で、
自分なりのデザイン論を身につけていければいいのかな、と僕は思っています。

デザインの言語とは?

「デザインの言語」というものがあります。
日本語や英語に、単語や文法があるように、デザインにも、基本的な単語や文法がある。
このように比喩的に捉えると分かりやすいと思います。
こちらはあくまでデザイン言語の「げ」の一画目くらいの内容です。
[デザイン言語の「げ」の一画目]

・デザインの6要素: 色(Color)、形(Shape)、大きさ(Size)、線(Line)、素材(Texture)、明度(Value)
→これは、CMF(Color, Material, Finishing)をもう少し細かくしたような感じかと思います。これらの要素が、コヒーレンスを形成するように考える営みがデザインということかもしれません。(狭義な意味でのデザイン)
・テーマ、目的、コンセプトをアウトプットに落としこむ際に、デザインの6要素が適切か非適切かをチェックすること。
→前提・仮説として、人に、XXな感情を与えるために、適切なデザイン言語があるのでは、と思います。文化によっても異なってくるでしょう。
・米国式デザインとヨーロッパ式デザインの違い?
→米国式は論理的。ヨーロッパ式は感覚的?と言われます。
このことは、おいおいわかってくる内容ではあるのですが。

要は、デザインにも、要素や文法があるよと。

しかしながら、僕の理解では、文法は、コンテクストによって異なってくると思います。そこで大切になってくるのが、米国的「ユーザー中心設計」では「観察(Observation)」であり、イタリア的「意味のイノベーション」では「社会−文化的リサーチ」です。

エクササイズ① 感じるトレーニング

「感じるトレーニング」とは、ひとことで言うと、「考える」のではなく、「感じる」ためのトレーニングです。
ふだん、仕事をしていると、「考える」ことばかりあって、「感じる」ことは殆どしていないよねーと。そこで、「感じる」ことをやってみましょうというのが趣旨です。

お題その①:ある言葉をもとに、3秒以内にイメージを描け。

こちらが僕の回答(笑)3秒以内に書くのが難しいです。瞬発的なイメージの表現、とでもいうようなトレーニング。

感じるトレーニング、その1

お題その②:安定とはなにか?

同じように、「安定」という言葉から連想されるものを、イメージとして表現します。
これも3秒以内。

ここで、面白いのが、縦線と横線を比較した時に、どちらがより「安定」か?
という問いに絞ってみると、世界各国共通で、横線がより「安定」とみなされる傾向があるようです。これは、人間は地面に接して生きており、平地の方が「安定」していている、というような感覚とも密接に結びついている、とのこと。

感じるトレーニング、その2
ある程度ではあるが、言葉の指し示す概念的な共通性が世界共通で存在する場合もある。
また例えば国ごとに、「安定」の意味するデザイン要素も異なるというのも面白いです。例えば、イタリアでは、田園風景と赤いトマトが日々の暮らしに根付いており、イタリアンフラッグのカラーともつながっていると。その精神構造が安定になっている、というのです。
Tips をまとめておきます。
−考えるな。連想するな。言葉を使うな。
→トレーニングを重ねるにつれ、だんだん抽象的になる。
→感覚で出したアウトプットを、ロジカルに考える=米国式デザイン

次回は、エクササイズ②に続きます!

Ciao ciao!

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